人生の無常に気づけるグリーフワークとは

大切な方を亡くされた人や残された遺族の悲しみは、その方の死の直後だけではなく、数年以上も続いてしまう場合もあります。

仏教では、49日法要や1周忌、3回忌などに法事を行います。これは遺族の悲しみを段階的に和らげるためのグリーフワークといえます。グリーフワークとは、大切な方を亡くした深い悲しみを様々な形で表現していく事で、その亡くなった事実と悲しみを受け入れていくといった行為になります。

もちろん、法事だげがグリーフワークではなく、個人個人それぞれのグリーフワークがあります。このグリーフワークを行わず、無理に悲しみを抑えると心身に異常をきたしたり、心の平静が保てなくなる場合があります。最悪の場合、自殺を考えてしまう方もいらっしゃいます。

遺族は誰でもこの悲しみの体験を乗り越え、正しいグリーフワークを行う必要があります。法事はそのグリーフワークの最たる例で、人生や人の考え方生き方など、無常ともいえることを気づかせてくれる最大の機会でもあります。自分の人生の意義も確認できるので、こういった機会をしっかりと活かして遺族として法事に参加をするようにしましょう。