納骨堂とは
納骨堂とは、従来のお墓の代わりとなる『安近短』でお参りや法要ができる施設です。
もともと、遺骨をお墓に入れられなかったり、何かの事情がありお墓を探すとき
に一時的に保管をしてもうらための施設として20世紀初頭から普及をしてまいりました。
通常、仏教寺院の敷地内に建てられている場合が多いとされています。
現代では一時的な取り扱い施設ではなく、永代供養墓として、お墓に代わる施設となりました。
1990年代に入ると、首都圏では遠方にわざわざお墓詣りをせずに行けるということで、
納骨堂が建てられると即座に完売してしまうほど、ニーズが拡大していきました。
納骨堂の歴史
納骨堂は奈良時代からあったといわれております。
貴族が自分たちの遺体を安置しておくためのもので、お墓の歴史よりも古く、由緒あるものでした。
明治維新後、納骨堂は貴族から庶民の遺骨の一次保管所として認知されるようになっていきます。
その後、永代供養墓としての役割とともに現代の墓・土地不足の首都圏を救う手段として
拡大しており、現在は寺院だけではなく、民営・公営の納骨堂も出現している状況です。
納骨堂の種類
- ◆「自動搬送式」
- お墓と同タイプの形式をとっていますが、骨壺の保管は自動搬送式で別の場所に保管されており、
お参りにきたタイミングで、その骨壺が自動的に搬送される仕組みとなっております。
焼香なども設置されているところが多いです。 - ◆「ロッカー式」
- ロッカーと同じ形式で作られており、前面に位牌を置き、奥に扉を設置して、
そこに骨壺を保管しております。 - ◆「棚式」
- 棚に骨壺を用意して並べる形式です。
- ◆「仏壇式」
- 仏壇形式のもので、中に位牌や焼香具などもあり、お供え物を置けるスペースもあります。
一般的に上部に位牌があり、下部に骨壺を収蔵できるような形式となっております。
永代供養墓
永代供養墓とは「えいたいくようぼ」,「えいたいくようばか」といい、承継者がいなくても
寺や納骨堂の運営母体が永代まで供養してくれる墓のことです。他の遺骨といっしょに合祀され、
よくあるパターンとしては観音様の下に埋葬されるケースが多いです。
合祀墓、合同墓、共同墓、集合墓、合葬式納骨堂と呼ばれたりもします。
お墓と違い、管理費等も含まれたり、お彼岸やお盆には供養もして頂けます。
墓石代や永代使用権等もかからないので、非常にリーズナブルなため、葬式をしないで
火葬のみで行われる直葬から、永代供養墓にいく風潮も最近では多くなっております。